USDT(テザー)を使い始めると、必ず出てくる疑問があります。
「ERC20とTRC20って何が違うの?」
「手数料が安いのはどっち?」
「どれを選べば失敗しない?」
結論から言うと、用途によって正解は変わります。
この記事では、仮想通貨初心者でも迷わないように
ERC20とTRC20の違いを実務目線で分かりやすく解説します。
USDT(テザー)とは?
USDT(Tether)は、米ドルとほぼ同じ価値に連動するステーブルコインです。
- 1 USDT ≒ 1 USD
- 価格変動が小さい
- 取引・送金・保管に使われる
ビットコインやイーサリアムのような値動きが少ないため、
資産の一時退避・決済・入金用通貨として広く使われています。
ERC20とは?(イーサリアム系USDT)
ERC20は、イーサリアム(Ethereum)ブロックチェーン上の規格です。
ERC20の特徴
- Ethereumネットワークを使用
- DeFi・取引所での対応が非常に多い
- セキュリティと信頼性が高い
ERC20のメリット
- 対応サービスが圧倒的に多い
- DeFi(分散型金融)と相性が良い
- 長期保管や大口送金で安心感がある
ERC20のデメリット
- ガス代(手数料)が高い
- ネットワーク混雑時は送金が遅くなることがある
👉 特に少額送金では、
「手数料が送金額より高い」ケースも珍しくありません。
TRC20とは?(トロン系USDT)
TRC20は、TRON(トロン)ブロックチェーン上の規格です。
TRC20の特徴
- TRONネットワークを使用
- 高速・低コスト送金が可能
- 実務用途(入金・出金)に強い
TRC20のメリット
- 手数料が非常に安い
- 送金スピードが速い(数分以内が多い)
- 少額送金でも無駄が少ない
TRC20のデメリット
- Ethereum系サービスには直接使えない
- 対応していない取引所・サービスも一部存在
👉 「安く・速く送る」ことに特化した規格です。
ERC20とTRC20の違いを比較表で整理

| 項目 | ERC20 | TRC20 |
|---|---|---|
| 使用チェーン | Ethereum | TRON |
| 手数料 | 高め | 非常に安い |
| 送金速度 | 混雑時に遅い | 速い |
| 対応サービス | 非常に多い | 多いが限定的 |
| 少額送金 | 不向き | 向いている |
| DeFi利用 | ◎ | △ |
どっちを選ぶべき?用途別おすすめ
ERC20がおすすめな人
- DeFi(DEX、レンディング)を使う
- 長期保管・大口資金の移動
- 信頼性・互換性を最優先したい
TRC20がおすすめな人
- 少額を頻繁に送金する
- 手数料をできるだけ抑えたい
- オンラインカジノ・海外サービスの入金に使う
👉 「迷ったらTRC20」でも大きな失敗はしにくいのが現実です。
オンラインカジノ・海外サービス利用時の注意点
USDT送金で最も多いトラブルは、ネットワークの選択ミスです。
よくある失敗例
- ERC20指定なのにTRC20で送金
- TRC20指定なのにERC20で送金
この場合、資金が戻らない可能性もあります。
必ず確認するポイント
- 入金先が「ERC20」か「TRC20」か
- 表示されているネットワーク名
- 最低入金額の有無
👉 入金前に「ネットワーク表示」を必ずチェックしてください。
よくある質問(FAQ)
- Q1ERC20とTRC20でUSDTの価値は違う?
- A1
いいえ。どちらも同じUSDTで、価値は同じです。
- Q2手数料はどれくらい違う?
- A2
ERC20は数ドル〜数十ドル、TRC20は数十円程度が一般的です。
- Q3初心者におすすめなのは?
- A3
少額利用ならTRC20、DeFi利用ならERC20がおすすめです。
- Q4両方持っていても問題ない?
- A4
問題ありません。用途に応じて使い分ける人が多いです。
まとめ|USDTは「規格の違い」を理解すれば怖くない
USDT自体は同じでも、
ERC20とTRC20は「使う道路が違う」だけです。
- 安全性・互換性重視 → ERC20
- 手数料・スピード重視 → TRC20
自分の使い道を考えて選べば、
USDTは非常に便利な仮想通貨になります。
👉 実際の入金・送金用途については、
USDT入金方法の実例記事や
仮想通貨対応サービス解説もあわせて確認すると安心です。


