ブラックロックのビットコインETF(IBIT)オプション、全米トップ10入り – 770万契約でゴールドやハイテク株を凌駕

仮想通貨

IBITオプションは、デビューからわずか1年強で米国市場において9番目に大きな規模へと成長した。

要点(What to know)
  • 全米9位に浮上: ブラックロックのビットコインETF(IBIT)に関連するオプション取引が急増し、未決済建玉(Open Interest)は770万契約を超え、米国市場全体で9位となった。
  • ゴールド超え: IBITオプションは、金(ゴールド)ETFや主要なハイテク株を上回り、マクロ資産としてのビットコインの魅力が高まっていることを浮き彫りにした。
  • 活発な取引: ビットコイン価格が今年微減しているにもかかわらず、今年50%上昇したSPDRゴールド・シェアETF(GLD)よりも活発に取引されている。

米国市場では暗号資産(仮想通貨)関連のオプション取引が活況を呈しており、ブラックロックのビットコイン現物ETF「iShares Bitcoin Trust(IBIT)」のオプション契約は、デビューからわずか1年強で全米トップ10入りを果たした。

データサイトoptioncharts.ioによると、火曜日時点でのIBITオプションの未決済建玉(アクティブな契約数)は合計7,714,246件に達し、米国上場の株式、ETF、指数に関連するオプションの中で9番目の規模となった。個別株だけで見れば、IBITオプションは第2位の建玉数を誇る。

マクロ資産としての地位確立

BloFin Researchは、IBITオプションの人気の高まりは、ビットコインが「マクロ資産」としての魅力を増していることを示していると分析している。

同社はCoinDeskに対し、「IBITオプションの建玉は米国市場で9位に達しました。Deribit(デリビット)の建玉を含めれば、VIX(恐怖指数)やSPY(S&P500 ETF)オプションに匹敵する規模となり、最も人気のあるマクロ資産の一つとしての地位をさらに強固なものにしています」と語った。

2024年11月にデビューしたIBITオプションは、ETF保有者に効果的なリスク管理手段を提供すると同時に、規制されたオプションアクセスを機関投資家に開放した。以来、トレーダーはヘッジ、投機、そしてカバードコールのような利回り生成戦略にこれらを利用している。

ゴールドETFよりも活発な取引

特筆すべきは、今年ゴールド価格が50%急騰し、ビットコインのパフォーマンス(-0.1%の下落)を上回っているにもかかわらず、IBITオプションがSPDRゴールド・シェアETF(GLD)の契約よりも活発に取引されている点だ。

火曜日時点で、GLDオプションの未決済建玉は5,151,654契約であり、IBITの770万契約を大きく下回っている。

ハイテク大手をも凌ぐ勢い

IBITオプションは、インテル、アップル、ネットフリックス、アマゾン、テスラといったテクノロジー大手や、新興国市場ETF、20年物米国債ETFに関連するオプション取引数をも上回った。

さらに、ナスダックに上場しているIBITオプションの建玉は、9月末時点で暗号資産オプションのパイオニアであるDeribitのビットコインオプション建玉を上回っている。

なお、火曜日時点で業界をリードしているのは依然としてS&P 500とエヌビディア(Nvidia)のオプションであり、それぞれの建玉は2000万契約を超えている。

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