2026年1月5日 — 週明けの仮想通貨市場は、米国によるベネズエラのマドゥロ政権排除という地政学的な急展開を受け、リスクオン(選好)ムードが加速。ビットコイン(BTC)は一時93,000ドル(約1,350万円)にタッチしました。
2025年末の不安定な相場から一転、新年の資金流入(Year-opening flows)が主要トークンを押し上げています。
- 93,000ドル到達: 米国のベネズエラ介入を好感した買いが入り、BTC価格が急騰。
- ショートカバー: 価格上昇に伴い、下落を見込んでいたショート(空売り)ポジション約2億ドル相当が強制清算された。
- 全面高の様相: アジア株やゴールド価格も最高値を更新しており、AIブームや地政学リスクを背景とした複合的な上昇相場となっている。
アルトコインも連れ高、DOGEは週間17%増
ビットコインの上昇はアルトコイン市場にも波及しています。
- ビットコイン(BTC): 24時間で約1%上昇、週間では約3%上昇。
- イーサリアム(ETH): 3,160ドル付近で堅調に推移。
- XRP: 1月初旬からの好調を維持し、3%高の2.10ドルを突破。
- ドージコイン(DOGE): 主要通貨の中で最もパフォーマンスが良く、週間で17%の上昇を記録しました。
2.6億ドルの強制清算:ショート勢の「踏み上げ」
今回の価格急騰を加速させたのは、デリバティブ市場におけるポジション解消の動きです。
データによると、過去24時間で2億6,000万ドル(約377億円)以上のポジションが強制清算(ロスカット)されました。そのうち約2億ドルが「ショート(売り)ポジション」によるものです。 価格が上昇したことで、下落に賭けていたトレーダーが損失確定の買い戻しを迫られ、それがさらなる価格上昇を招く「ショートスクイーズ(踏み上げ)」が発生した形です。
3「AI株・ゴールド」との連動とリスクオン
仮想通貨市場だけでなく、広範なリスク資産が買われています。
- 株式市場: アジア株は、昨年来続くAI(人工知能)主導のモメンタムにより、ハイテク株を中心に資金が流入し最高値を更新。
- コモディティ: ゴールド(金)は1オンスあたり4,400ドルを超えて急反発し、シルバー(銀)も大幅高となりました。
- 原油: ブレント原油は、ベネズエラ情勢による初期の動揺から落ち着きを取り戻しています。
4専門家の見方:「株・金」への出遅れ修正か
トレーダーや専門家は、今回の年初の上昇を「割安感への着目」と分析しています。株式や貴金属が史上最高値を更新し続ける一方で、仮想通貨は依然としてピーク時から乖離があるためです。
BTSEのCOO、ジェフ・メイ(Jeff Mei)氏のコメント:
「新年に入り、トレーダーたちは価格の非効率性(歪み)を利用しようと市場に飛び込んでいるようです。株式や貴金属が新高値を更新し続ける中、暗号資産は依然として最高値から大きく離れた水準にあります」
背景にある「ベネズエラ情勢」の急展開
市場のリスクテイクを後押ししたのは、週末に起きた地政学的な大きな動きです。
米国はベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領を拘束しました。ドナルド・トランプ氏はこれを受け、デルシー・ロドリゲス大統領代行が「米国の望む通りにする」限り、地上部隊の駐留は必要ないとの認識を示唆しており、事態の早期収束への期待感が市場の安心感に繋がったと見られています。


