2025年12月25日、クリスマス休暇に伴い市場参加者が減少する中、仮想通貨市場ではいくつかの特異な動きが確認されました。薄商いの中でのビットコインの一時的な急落(フラッシュクラッシュ)や、休暇前のリスク回避によるETFからの資金流出が主なトピックです。
本日の市場動向をまとめました。
【市場動向】Binanceにおけるビットコインのフラッシュクラッシュ
12月24日遅く、大手取引所Binance(バイナンス)において、ビットコイン(BTC)価格が一瞬にして24,000ドル台まで急落する事象が発生しました。
- 異常値の発生: Binanceの「BTC/USD1」ペアにおいて、価格が一時的に24,111ドルを記録しました。
- 即座の回復: 価格は数秒以内に87,000ドル台(市場の適正価格)まで戻りました。
- 原因は流動性不足か: この急落は、トランプ・ファミリーが支援するワールド・リバティ・フィナンシャル(World Liberty Financial)に関連するステーブルコイン「USD1」とのペアに限定されたものでした。
このような現象は「ウィック(Wick/ヒゲ)」と呼ばれ、流動性が薄いペアにおいて大口注文やアルゴリズム取引が板を食い尽くすことで発生しますが、市場全体の暴落を示すものではありません。
クリスマス休暇前のETF資金流出
クリスマス休暇を前に、トレーダーたちがリスクを軽減させる動きを見せ、ビットコインおよびイーサリアムの現物ETFから多額の資金が流出しました。
- ビットコインETF: 12月24日には合計1億7,500万ドルの純流出を記録しました。ブラックロックの「IBIT」からは単日で9,137万ドルが流出し、グレースケールの「GBTC」からも2,462万ドルが流出しました。
- イーサリアムETF: 全体で5,270万ドルの純流出となり、特にグレースケールの「ETHE」からは3,378万ドルが流出しました。
- 例外的な動き: 一方で、グレースケールの「Ethereum Mini Trust」には333万ドルの資金流入があり、投資家によって戦略が分かれる結果となりました。
XRP:ETF資産残高は12.5億ドル突破も価格は停滞
XRP市場では、価格が停滞する一方で、ETFを通じた機関投資家の蓄積が進んでいます。
- ETF残高のマイルストーン: XRP関連ETFの純資産残高が12億5,000万ドルを突破しました。直近のセッションでも819万ドルの資金流入が確認されています。
- 価格動向: 堅調なETF需要とは裏腹に、XRP価格は1.85ドル〜1.91ドルのレンジ内で推移しており、方向感を欠いています。
- 需給バランス: 1.90ドル付近には強い売り圧力が存在しますが、1.86ドル付近では底堅い買い支えも見られ、次の大きな動きに向けたエネルギーを溜めている状態と言えます。
本日の主要価格(2025年12月25日時点)
主要な暗号資産の価格は以下の通りです。
- Bitcoin (BTC): $87,359.94 (+0.35%)
- Ethereum (ETH): $2,918.55 (+0.29%)
- BNB: $838.64 (+0.21%)
- XRP: $1.8647 (+0.24%)
- Solana (SOL): $121.70 (+0.04%)

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