BTCが8万ドル台半ばまで下落。年末に向け市場構造が弱体化

FlowDeskは「休眠ウォレットからの継続的な売り圧力」を指摘、QCPは「突然のタカ派的なFRB再評価」を言及。Deribitのデータでは、下落に賭けるポジションが支配的に。

要点(What to know）

ビットコイン（BTC）は金曜朝（香港時間）、再び下落し、8万5,500ドルを下回った。CoinDeskのデータによれば、市場は新たな売り圧力と、世界的な金利見通しの変化を吸収し続けている。

この下落により、BTCは直近24時間で7%以上、過去1か月で20%以上値下がりした。
一方で株式市場は比較的堅調を維持しており、Nvidiaの強い決算がAIバブル懸念を押し返した形だ。

休眠ウォレットからの大量流出が市場を圧迫

Telegramに投稿されたメモで、マーケットメイカーのFlowDeskは以下のように述べている：

FlowDeskはまた、デリバティブ市場でも同様の弱さが見えると指摘。
BTCとETHの下方向（プット）を買う動きが強まり、トレーダーは価格下落に備えてプットをさらに下の価格帯へロール（建て替え）している。
ボラティリティ曲線もプット側に大きく傾いた状態が続いているという。

Deribitのオプションデータでも、弱気心理の強まりが見られる。

かつて最も建玉が多かった14万ドルのコールは影を潜め、
現在は8万5,000ドルのプットがBTCオプション市場全体で最大の建玉となっている。

つまり市場は「さらなる下落」に備えてポジションを取り直している状況だ。

BTCが下落を続ける中、市場はMicroStrategy（MSTR）の平均取得価格 74,430ドルに注目している。

最近のレポートでJPモルガンは、MSTR株の低迷について

と分析している。

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